神経症とは
過剰なストレスや疲労が引き金になって、心身に起こるさまざまな症状を神経症(不安障害)と呼びます。
昔はノイローゼと呼ばれ、精神病と混同されることも多かったようです。
もちろん、精神病ではなく、健康な人が普段体験するような心や心身に対する感覚や感情が度を超えた状態になるものと言えます。
例えば、何度も手を洗わなくては気が済まない不潔恐怖症もその一つです。
神経症の種類
神経症には主に、社会状況や行為を避けたくなって、その結果社会生活に支障をきたしてしまう社会不安障害(恐怖症)のほかに、特定の状況に限定されずに不安が現れるパニック障害、強迫性障害(強迫性神経症)、非定型うつ病、解離性障害(ヒステリー神経症)、心気症、離人性障害(離人神経症)、気分障害などがあります。
神経症になりやすい人
一般に神経症の内省的性格が強いといわれています。
また、理知的で執着性、感受性が強く、上昇志向がある人がなりやすいようです。
それらの方向が偏りすぎた時、調和が取れず神経症になってしまうのです。
では、具体的に神経症になりやすい人の特徴と、長所と短所をみていきましょう。
執着性が強い人
長所:何事にもこだわり、粘り強く、何にでも頑張れる。
短所:こだわりすぎて、融通が効かなくなる。
向上心が強い人
長所:目標に向かって努力を惜しまない。
短所:完璧主義であるため、少しでも完成されていないと落ち込む。
自己内省的、理知的、意識的
長所:真面目で、責任感が強い。
短所:小さな欠点も見逃さず、それが劣等感につながる。
感受性が強い
長所:人の世話を焼くのが好き。細やかで、よく気がつく。
短所:心配性で、ちょっとしたことで不安を抱く。
強迫性障害(強迫神経症)
では、ここで、いくつか詳しくみていきましょう。まず、強迫性障害です。
強迫性障害は、ある思考やイメージが浮かび、頭かた離れない強迫観念、ある行動を繰り返し続けなければ落ち着けない強迫行動が特徴です。
強迫観念に伴う不安を打ち消すため、自分でも馬鹿馬鹿しいとは思いつつ、繰り返さずにはいられないのです。
戸締りを繰り返し確認する確認強迫、整理整頓脅迫など、さまざまなものがあります。
離人性障害(離人神経症)
次に、離人性障害についてです。離人症とも言います。
自分が現実に生きている実感がなくなる症状で、自分のことを外界から眺めているような感覚、夢をみているような感覚、風景をスクリーンを通してみているような感覚があります。
人に囲まれていても孤独を感じるという特徴があります。
コメント